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【サイト内検索】サイト訪問者が何を求めているかニーズを知る方法

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サイト訪問者のニーズって?

コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト、メディア、ブログ…

世の中には様々な種類のWEBサイトがありますが、サイトに来たユーザーが何を求めて来たのかを知るためアクセス解析ツールを使っている方も多いと思います。

そこで、本日はサイト訪問者のニーズを読み解く方法を、Google Analyticsでの「サイト内検索分析」の設定方法を含めてご紹介します。

 

標準のGoogle Analyticsで使える機能

Google Analyticsには標準でも使える機能がたくさんあります。まずは標準で使える機能から探る方法です。

 

①検索キーワード

検索から来ているユーザーであれば、検索キーワードを知ることがニーズをつかむための1番の近道です。もちろん検索結果の順位とも数字が連動してしまうのですが、ある程度の方向性はつかめます。ただ、最近はGoogle検索のSSL化の影響で (not provided) と表示されることも多くなっているため、正確な分析が難しいです。その場合、ウェブマスターツールも併用することでより詳細なデータを知ることができます。

また、ウェブマスターツールとAnalyticsを連携しておくとキーワードの検索結果の順位やユーザーが検索してから実際にクリックする割合を知ることもできるので、meta-descriptionを見直す参考にもなります。

 

②参照元・メディア

ユーザーがやってきた経路を知ることでニーズが分かります。実際にどんなページにサイトへのリンクが張られているかを確認すれば、ユーザーが何に興味を持っているか分かりますよね。

 

③ランディングページ

どのページから入って来たかということも、ユーザーの興味を知る上で重要な情報です。そのページが入口のページとしてふさわしいか、もう一度見直してみましょう。

 

Google Analyticsをカスタマイズして確認できる項目

Google Analyticsでは、標準では無理ですがカスタマイズを行うことによって分析できる項目があります。

 

サイト内検索

サイト内検索の分析はカスタマイズで確認できる項目の1つです。設定方法はさほど難しくなく、「アナリティクス設定」→「ビューの設定」から設定します。

設定方法は以下の画像の通り、「サイト内検索のトラッキング」をオンにして、クエリパラメータを設定するだけです。

search_in_site

※クリックで拡大

 

パラメータの設定は聞きなれない方には難しいかもしれませんが、一度自分のサイトで検索を使ってみれば簡単です。

例えば、トップページのURLが

・http://www.example.com/

でサイト内検索を使うと

・http://www.example.com/?s=kensakukeyword

のように「?(パラメータ)=(実際の検索ワード)」と表示されるかと思います。この「?」と「=」の間を指定すればOKです。

 

サイト内検索を見ると

ユーザーがどこをクリックしたか、どのようにページ遷移をしていったかなどのような指標よりも直接的にユーザーのニーズを知ることができるので、これからのサイト運営の参考になります。

例えば、ユーザーの検索が多いキーワードで実際に検索してみた結果が「検索結果:0件」だったとしたら…

考えるまでもなく、ユーザーは離脱してしまいますよね。しっかりユーザーが求めるコンテンツを追加することで離脱を防ぎ、コンバージョンまで誘導することができます。

 

サイト内検索で見られるその他の指標

サイト内検索では単純に検索されたキーワードだけではなく、例えば検索を使ったユーザーと使わなかったユーザーを比較してデータを見ることができます。

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※クリックで拡大

上図の例ではサイト内検索を使ったユーザーは平均ページビューが15ページ以上と、使わなかったユーザーの5倍以上になっています。

このように、検索を使ってくれるユーザーはそのサイトへの興味が強い可能性が高いので、そのユーザーが求めるコンテンツをしっかりと提供してあげることが必要です。

 

まとめ

標準機能、カスタマイズ機能ともに、分析した結果をどのようにサイトの運営に生かしていくかが肝になります。「このようなユーザーはこういった情報を求めているのではないか」という仮説を立て、サイトの運営を行っていきましょう。

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『出口』と検索するとYahoo! JAPANが1位表示される理由

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検索エンジンで『出口』と検索すると…

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで『出口』と検索すると、Yahoo! JAPANが1位に表示されます。

※2014年12月6日現在

本日のYahoo! JAPANのトップページでは『出口』というキーワードは一度も出てきませんが、なぜでしょうか。

SEOの知識がある方ならお気付きでしょうが、被リンクの効果であると言えます。Yahoo! JAPANは紛れも無く日本で1番PVの多いポータルサイトです。そのため、様々なサイトから『出口』というアンカーテキストでリンクが張られていて、そのため上位表示されているのです。

 

被リンクとは

被リンクとは、あるページが別のページからリンクされることを指します。つまり、被リンクを受けることは、そのリンク元のページから紹介されることに近い意味を持ちます。そのため、Googleなどの検索エンジンは、被リンクを1つの順位決定要素としています。

 

もしかしたら、「ペンギンアップデートとかいろいろ聞くけど、もう被リンクって効果ないんじゃないの?」「被リンクの対策は、今となってはSEOに逆効果だと聞いたけど…」と思う方もいるかもしれません。

しかし、サイト内にそのような単語が無いにも関わらず、『出口』というキーワードでYahoo! JAPANが1位に表示されていることは事実です。つまり、被リンクの効果はまだ生きているのです。

 

コンテンツ・イズ・キング

コンテンツ・イズ・キングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、「Webサイトにとって1番大事なものはコンテンツである」ということです。コンテンツ、つまりその中に書いてある文章や掲載されている画像などがどれだけ充実しているか、がWebサイトの価値を決めるということです。

この思想はインターネットの黎明期からあるようですが、現在のGoogleのアルゴリズムはどんどんコンテンツ重視の傾向を強めてきています。また、Googleは人工的に作られた被リンクの評価を下げてしまうアルゴリズムも持っています。そのため、数年前まで盛んに行われていたように人工的に被リンクを大量に作成し、狙った特定のキーワードで上位表示することはかなり難しくなってきています。

しかし、上で述べたように被リンクの効果がまだ生きていて、それが重要であることもまた事実なのです。

 

ナチュラルリンクを集める

「人工的な被リンクは見破られてしまうけど、被リンクの効果があることは分かった。なら被リンクの効果も手に入れたい」と思う方は多いのではないでしょうか。では、どうすれば良いのでしょうか。

答えは簡単です。「人工的ではない被リンク」を集めればよいのです。それが自然なリンク、すなわちナチュラルリンクです。つまり、多くの人からリンクを張ってもらうことができれば、SEO対策上の効果が得られるのです。

冒頭で述べたYahoo! JAPANの例は、もちろんYahoo!が人工的に作ったリンクではなく、ナチュラルリンクが多いため評価が上がっているということが分かります。

ナチュラルリンクを集めるためには、「コンテンツの質・価値」が重要になってきます。Yahoo! JAPANは「日本一のポータルサイト」という価値を持っています。このように、インターネットユーザーの役に立つサービス・情報を提供しているサイトであれば、自然と被リンクの数は増加していくはずです。

 

まとめ

やはり、コンテンツ・イズ・キングと言われる通り、外部からリンクを張ってもらうためには良質なコンテンツが必要になります。SEOに近道は無く、地道にコンテンツを増やしていくしかありません。これを手間だと思わずにどこまで時間をかけて行うことができるかどうかが、SEOの成否を分けるポイントだと思います。

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Google Analyticsの新機能『ツリーマップ』がすごい!

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ツリーマップとは?

皆さんはツリーマップというものを聞いたことがあるでしょうか?言葉で表現すると「二次元平面上の領域を入れ子状に分割することによって,木構造のデータを可視化する手法」(技術評論社)となって分かりづらいですが、図で見てみると分かる方も多いのではないでしょうか。

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※図はビジュアルシンキングより

 

用途によって図の表現方法は様々ですが、一般的には数の要素を面積で、その他の要素(率や分類など)を色で表すことが多いです。

 

Google Analyticsのツリーマップ機能

Google Analyticsでは、まだベータ版ですがGoogle AdWordsと連携することでツリーマップを表示する機能が追加されました。

※AnalyticsとAdWordsの連携方法はこちら

管理画面で数字と格闘するのが苦手な方でも、これなら使えるのではないでしょうか。

 

データの表示方法

Analyticsの管理画面より、「集客」→「AdWords」→「キャンペーン」と進みます。すると…

※クリックで拡大

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このように、キャンペーン別にデータが表示されます。デフォルトでは「セッション」と「直帰率」の2軸になっており、セッションが多いものほど面積が大きくなります。また、直帰率が高いものは濃い赤、低いものは濃い緑になります。(右上のバーをご参照ください。)

また、分析の単位をどんどんドリルダウンしていくこともでき、ツリーマップ上のいずれかのキャンペーンをクリックすると…

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このようにグループ単位で表示ができます。更に、グループをクリックすると…

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このようにキーワード単位のレポートになります。

これなら、どのキーワードの直帰率が高いのか、一目瞭然ですね!また、セッション数の多いところを改善した方が当然ながらインパクトは大きいので、テコ入れをすべき優先順位の付け方も明確になります。

もちろん、ツリーマップの右上のプルダウンから指標を選択すれば、直帰率だけでなく平均滞在時間やコンバージョン率を選ぶことも可能です。

 

分析への活かし方

前回の記事に書いた通り、リスティング広告はコンバージョンだけでは評価が難しくなる場合もあるので、キャンペーン・グループ・キーワードといった単位で直帰率やその他の指標を掛け合わせて分析をしていくことが必須です。

このツリーマップを使えば直感的にキャンペーンやキーワード間での直帰率の違いを評価できるため、分析にかかる時間を短縮することができます。

 

まとめ

この便利な新機能、まだご覧になっていない方は是非ご活用ください。

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コンバージョン計測できない場合のリスティングの目標設定

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コンバージョンが計測できない…

通常、リスティング広告を運用する際はコンバージョンタグを発行し、

購入・問い合わせ・資料請求などのサンクスページにタグを設置することで

コンバージョン数やCPA(コンバージョン獲得単価)などで評価・分析をしながら

運用を進めていくことが多いと思います。

 

しかし、実際には成果の発生が電話であったり店舗への来店である場合などもあり、

厳密にはコンバージョンが計測できない場合も多いです。

(リスティングで電話のコンバージョンを計測する方法もあるのですが、それはまた別の機会にご紹介します。)

 

今回は、そのようなコンバージョンが計測できない場合にどのような指標をKPI・目標と置いて運用するか、いくつかアイデアをご紹介します。

 

クリック数

クリック数は最もシンプルな指標であると言えます。

他に頼るべき指標が無い場合、まずはクリック数を伸ばすことを目指します。

ただし、クリックの多いキャンペーンやキーワードが本当に成果につながっているかどうかは分からないため、少し信頼性に欠ける指標でもあります。

 

コンバージョン数

「コンバージョンが計測できない場合、という前提なのに…」と思われるかもしれませんね。

ただ、いわゆる「サンクスページ」で計測できないだけで、他のページにコンバージョンタグを設置することができます。

例えば店舗型のビジネスの場合には店舗へのルートが書いてある地図のページにコンバージョンタグを設置することで、そのページをコンバージョンとして扱って評価をしていくことができます。

 

直帰率

直帰率は、訪問したユーザーがどの程度サイトに興味を持ってくれたかを測るには良い指標です。

Google AdWordsではGoogle Analyticsと連携することでキャンペーンやキーワードごとの直帰率を表示することができるため、CPC(クリック単価)と直帰率からキャンペーンやキーワードの良し悪しを判定することができます。

※具体的な連携のさせ方はこちら(Google公式ヘルプ)

 

直帰率での評価の仕方

コンバージョンで評価をする場合、CVR(コンバージョン率)が低くてもCPC(クリック単価)が安ければCPAは相対的に良くなります。

それと同じで、直帰率で評価をする場合も、単純に直帰率が悪いこと=悪と決め付けてしまうのはもったいないですし、機会損失を生んでしまうかもしれません。

そこで、便宜的に「CPC×直帰率」の低いものが良い、高いものが悪いと考えて評価をするという方法があります。

 

こちらの画像は、実際に弊社のクライアントでのキャンペーン別の成果状況を表にしたものです。

※クリックで拡大

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こちらのクライアントは電話での問い合わせが多く、単純なコンバージョンだけでの成果測定が難しかったのですが、CPCと直帰率を元に分析を行った結果、全体での問い合わせ数を伸ばすことができました。

 

いかがでしょうか。

少し連携の手間がかかる分、最後の直帰率を使った分析には時間がかかりますが、手探りで運用を続けるよりよほど効果的な運用ができます。

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コールアウト表示オプション(Google AdWords)の効果

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コールアウト表示オプションとは…?

前回の記事を読んでいただいていない方は、まずは是非前回の記事からお読みください!

前回の記事(Google AdWordsの新機能”コールアウト表示オプション”)はこちら

今回は、コールアウト表示オプションを設定して、実際にアカウントがどうなったのかを大公開します!

これから設定しようと思っている方、必見です。

 

コールアウト表示オプションの効果

同じ期間で、コールアウトが表示された場合のクリック率と、表示されなかった場合も含めた全体のクリック率のデータです。

※クライアント情報になるため、一部ぼかしを入れています。

※クリックで拡大されます。

 

全体

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表示された場合

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効果

いかがでしょうか?

全体と表示された場合を比べると、掲載順位はほぼ変わらないのにクリック率が5.25%→6.20%と約1.2倍に伸びていることが分かります。

まだ実験期間は短いですが、クリック率が上がることで広告の品質スコアにもいい影響を与えると考えられます。

 

まだ設定していない方はもったいないですよ。

是非設定してみてください。