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リスティング広告担当者が知っておくべきエクセルショートカット

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リスティング広告とエクセルは切っても切れない関係にあります。リスティング広告というのはデータの塊なので、大規模アカウントになればなるほど管理画面だけで全てのデータを把握することは難しく、レポートをダウンロードしてきてエクセルで処理する、ということが必須になります。エクセルでのデータ処理は慣れていない方にとっては非常に難しく思えるでしょうが、慣れてさえしまえばとても簡単にデータを分析し、運用に活かしていくことができるのです。

今回は一般的なショートカットは割愛するので、気になる方はマイクロソフト公式サイトなどでご確認ください。

※ここで紹介するショートカットや関数はエクセルのバージョンによっては使えないこともあります。

 

■ショートカット

【書式関連】

以下のものはレポートの体裁を整えるときによく使用します。

 

・ctrl+1

セルの書式設定。全般の設定を行うことができます。細かい表示形式や罫線の設定をしたい場合に使いましょう。

 

・ctrl+shift+1

数字の入ったセルにカンマ区切りをつけます。

例:「12345」→「12,345」

 

・ctrl+shift+3

数字や日付の入ったセルを「年/月/日」に変更します。

例:「9月30日」→「2014/9/30」、「41912」→「2014/9/30」

 

・ctrl+shift+4

数字の入ったセルに「¥」とカンマ区切りをつけます。「4」のキーには「$」が入っていますが、日本の環境では「¥」になります。

例:「12345」→「¥12,345」

 

・ctrl+shift+5

数字の入ったセルを「%」表記に変更します。「5」のキーに「%」が入っているので分かりやすいですね。

例:「0.01」→「1%」

 

【セルの移動】

・ctrl+↑→↓←

データの入っている1番端のセルまで移動します。

 

・ctrl+g

ジャンプをすることができます。ctrl+gを押した後の「セルを選択」を押すと、「空白セル」のみを全て選択することもできるので、これで空白セル全てに「-」を入れることもできます。

 

これらを知っているのと知らないのとでは作業スピードに雲泥の差が生まれます。できることなら頭を使うための時間を長く確保するために、単純作業はどんどん効率化してしまいましょう。

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リスティング広告を考えるときに最も大切なこと

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リスティング広告の運用をするにはある程度知識と経験が必要ですが、最近ではインターネット上でもたくさんの記事が公開されているので、困ったら検索すれば何とかなるようになってきました。

例えば

「キーワードのマッチタイプってどうしたらいいの?」
「広告文のタイトルにはどんな言葉を入れればいいの?」
「キャンペーンとグループはどんな風に分ければいいの?」

などなど…

疑問は尽きないと思いますが、ほとんどのことはどこかの誰かが解説してくれていますので、困ることは少なくなってきました。
(かく言う私自身も、助けられることも多いですが。)

ただ、そういったアドバイスや細かいテクニックに頼る前に、一度考えてみてほしい原則があります。

それは、「リスティング広告は一体、誰のためのものなのか?」ということです。
ここではリスティング広告に関わる人を4種類挙げていきますので、それぞれにとって「良いリスティング広告」とは何なのか、改めて考えてみましょう。

 

(1) 広告主

言うまでもなく、リスティング広告は商品やサービスをアピールしたい、多くの人に知ってほしいと思う広告主がいて初めて成立します。この広告主にとって「良い広告」とは、当然ながら「より多くの人に見てもらえて、より多くの人にクリックしてもらえて、より多くの売上が上がる広告」です。

 

(2) 広告代理店

広告代理店にとっての「良い広告」とは、まず第一に広告主の利益につながる広告だと思います。そのため、当然ながら広告主にとっての良い広告とほぼイコールになることが多いです。そしてもう1つの条件が、「管理しやすい広告」ということになるでしょうか。

 

(3) ユーザー

当然ですが、広告は見てくれる人がいなければ出しても意味がありません。リスティング広告は「ユーザーが検索したときに表示される広告」なので、ユーザーが探したいものがすぐに見つかる広告こそ、「良い広告」と言えるでしょう。

 

(4) 媒体

Yahoo!やGoogleにとっては、「リスティング広告」はメインの収入源です。そのため、「高い金額でたくさんクリックされる広告」、そしてユーザーが再び検索エンジンを使ってくれるように良い体験を提供できる広告が彼らにとっての良い広告です。

 

 

リスティング広告に関わる人は、この4パターンだと思います。それぞれにとって良い広告とは何かを考えていくと、条件が絞られてきます。

全てに共通することは、

・クリック率が高い

・コンバージョン率が高い

ですね。

 

この原則を押さえて考えていけば、リスティング広告の運用に困ったときにも迷わず運用していけると思います。

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非エンジニアのためのGoogle Analytics設置&コードのカスタマイズガイド

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ウェブサイトのアクセス解析に、とても便利なGoogle Analytics。
ただ、設置やコードのカスタマイズはエンジニアでない方にとっては
非常に難しく感じることがあります。

そこで、非エンジニアでもできるGoogle Analyticsの設定方法をお教えします!

①タグマネージャーを使用する
※ここだけエンジニアに依頼しましょう!

タグマネージャーとは、Analyticsを含め、
複数のタグを管理するのに使うツールです。

代表的なところではYahoo! タグマネージャー(YTM)、Googleタグマネージャー(GTM)があります。

サイトにはタグマネージャーのタグだけ入れておけば、
後はタグマネージャーの管理画面からサイトを設定できます。

②Google Analyticsアカウントを作り、コードを抽出する

後はタグマネージャーの管理画面にて設定するだけです。
YTMやGTMであればIDを指定するだけで簡単に設置ができます。

ただし、コードをカスタマイズして拡張機能を利用する場合は
ID指定では対応できないので、
全文を記載する必要があります。

③好きなようにカスタマイズ!

目的に合わせて、コードをカスタマイズします。
通常、コードをカスタマイズした場合には再度全ページに設置が必要になりますが、
タグマネージャーを使用していれば1回の作業で済みます!
便利な機能なんだけど、カスタマイズをしたタグを再設置するのが手間だから…
と躊躇していた方も、是非試してみましょう。

ここで、少しだけよく使う&お薦めのカスタマイズをご紹介します。

・拡張リンクアトリビューション

通常のコードでは「ページ解析」の機能を使った際、
同じリンク先であればデータがまとめられてしまいます。
この機能を設定しておけば、
同じURLにリンクする箇所が複数あっても別々にデータを取ることができます。

以前はリンク先URLに1つ1つパラメータを設定するという涙ぐましい努力が必要だったのですが…
便利になりました。

この機能を使うには下記2行のコードを追加します。

var pluginUrl = ‘//www.google-analytics.com/plugins/ga/inpage_linkid.js’;
_gaq.push(['_require', 'inpage_linkid', pluginUrl]);

※プロパティ情報の設定欄にある「拡張リンクアトリビューションを使う」に
チェックを入れるのを忘れないようにしましょう。

また、拡張リンクアトリビューションには注意点がありますので、

前の記事「拡張リンクアトリビューションが上手く表示されない…」もご参照ください。
・クロスドメイントラッキング

2つ以上のドメインを1つのプロパティで合算して分析したい場合、
クロスドメイントラッキングの設定が必要です。

ここでは、2つのドメインを計測する方法をご紹介します。

※例として2つのドメインを「example-1.com」「example-2.com」とします。

まず、1つ目のドメインに設定しているコードの中でcreate行を見つけます。

下記のようになっているので、

ga(‘create’, ‘UA-XXXXXXX-Y’, ‘example-1.com’);

これを

ga(‘create’, ‘UA-XXXXXXX-Y’, ‘auto’, {‘allowLinker’: true});
ga(‘require’, ‘linker’);
ga(‘linker:autoLink’, ['example-2.com'] );

と修正します。

逆に、2つ目のドメインの方は最後の行を

ga(‘linker:autoLink’, ['example-1.com'] );

と修正します。

これが終わったら、Analyticsの画面でドメイン別にデータを表示する設定を行います。

ビュー情報の設定で、
フィルタを次の通りに設定してください。

フィルタの種類: カスタム フィルタ > 詳細
フィールド A : ホスト名 引用 A : (.*)
フィールド B : リクエスト URI 引用 : (.*)
出力先 : リクエスト URI 構成 : $A1$B1

これで完了です!

こんなに便利なタグマネージャーであれば、
全てのサイトに導入すればいい、と思われるかもしれませんが、
導入の際、1つだけ注意点があります。

それは、様々なサービスのタグを追加する際、
実際にソースを見なくても追加できてしまう点です。

つまり、ページのソースに直接書き込まれているタグを
再度タグマネージャーで設定してしまう、というミスが起こりえます。

完全に新規のサイトに設置する場合は問題ありませんが、
これまでにいろいろなサービスを利用してタグ設置をしている場合は
事前に”どのページに何のタグが入っているか”を確認してから行いましょう。

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拡張リンクアトリビューションが上手く表示されない…

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拡張リンクアトリビューションとは

Google Analyticsの「ページ解析」では、
通常設定のままだと同じリンク先へのデータはまとまって
1つのバルーンとしてデータが表示されます。

例えば、ヘッダーとフッター両方に「会社概要」ページへのリンクがあった場合、
どちらのリンクがクリックされたのか分からず、
両方のデータが合算されて出てしまいます。

それを解決するのが拡張リンクアトリビューションの設定です。

 

拡張リンクアトリビューションの設定

タグに1行コードを追加し、

 ※ユニバーサルアナリティクスの場合
 ga(‘require’, ‘linkid’, ‘linkid.js’);

プロパティ設定から拡張リンクアトリビューションをオンにするだけで
それぞれのリンクの箇所ごとにクリック数が計測できるとの触れ込みで
各所で話題になり、設定をされた方も多いと思います。

enhanced_link_on

※クリックで拡大できます。

 

拡張リンクアトリビューションが上手く表示されない?

しかし、Googleの公式ヘルプにもある通り、
クリック数が上手く取得できないことがあります。

※公式ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/2558867?hl=ja

それは、要素にIDが付いていない場合です。

IDは、htmlやcssの知識がないと理解しづらいですが、
サイト内の要素ごとに指定する固有の名前で、
レイアウトやデザインを定義したり、
スクリプトやリンクなどの参照先として使用されます。

このIDが指定されていない場合、
もしくは何らかの原因でIDが特定できない場合、
クリック数が1つの数字ではなく、範囲で表示されます。

また、IDがついていない要素が複数あった場合には
それらが全て同じ数字となって表示されてしまいます。

そのため、個別でクリック数を知りたい要素がある場合には、
IDの指定が必須となり、しかもAnalyticsでは
IDはDOM構造の3つ上のレベルまでしか参照しないため、
そもそもサイトのhtmlやcssを見直す必要が出てきます。

全てのデータをきちんと把握しようと思うと
かなりの労力がかかってしまうため、
本当にデータが必要な箇所に絞って対応していくのが
現実的ではないかと思います。

 

要素IDが設定されていない場合の表示

なお、公式ヘルプでは、2014/8/20現在

ページ A -> ページ B: 要素 ID 1 のクリックに関連付けられる移動操作が 100 回
ページ A -> ページ B: どの要素 ID のクリックに関連付けられる移動操作が 200 回
ページ A -> ページ B: どの要素 ID にも関連付けることができない移動操作が 50 回

この場合、クリック数は次のようになります。

要素 ID 1: 100~150 回
要素 ID 2: 200~250 回
ID がない要素: 0~50 回

との記載がありますが、
検証の結果、恐らく間違いです。

正しくは

 ページ A -> ページ B: 要素 ID 1 のクリックに関連付けられる移動操作が 100 回
 ページ A -> ページ B: 要素 ID 2 のクリックに関連付けられる移動操作が 200 回
 ページ A -> ページ B: どの要素 ID にも関連付けることができない移動操作が 50 回

 この場合、クリック数は次のようになります。

 要素 ID 1: 100~150 回
 要素 ID 2: 200~250 回
 ID がない要素: 350 回

となってしまうようです。

このように、拡張リンクアトリビューションの設定には気をつけないといけないことが多々ありますので、設定前にきちんと計測の目的を定め、必要な設定を正しく行うことが必要です。

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コンバージョンが正しく反映されないときに確認すべき4つの項目

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コンバージョンが反映されない…

Google Analyticsを使ってコンバージョン設定を行ったにも関わらず、
データ上で正しくコンバージョンが反映されないことがあります。

そんなときの原因の主なものをまとめましたので、
参考にしてみてください。

 

①該当のページにトラッキングコードが正しく設置されていない

この場合はそもそもページビューすらカウントされないので、
レポートの「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」で
サンクスページにページビューが発生しているかを
確認してください。

 

②目標として設定したURLが間違っている

単純なコピペミスの場合もありますので、
①と同様の手順でページビューを確認し、
そのレポートに出ているURLを貼り付けるのが正確です。
(ときどき「/」を忘れていて計測できない、等のケースもあります。)

特にミスが起こりやすいのは
トラッキングコードの設定で
別のURLとして計測されるようにしている場合です。
特にクロスドメイントラッキングを設定した場合や、
エントリーフォームのステップでURLが変わらない場合に
設定した下層ページビューによって問題が発生することもあります。

 

③目標到達プロセスが正しく設定されていない

到達プロセスを設定する際、
「必須かどうか」の項目を「はい」にしていると
全てのプロセスを通った場合にしかコンバージョンがカウントされません。
例えば確認画面のURLにパラメータがつくのに「先頭が一致」になっていなかったり、
入力フォームが複数あってサンクスページが1つというような場合に
発生しがちです。

 

④フィルタで除外されている

コンバージョンテストを行う際、
社内のIPアドレスの除外設定を外し忘れると
そもそもアクセスしたことがカウントされませんので、
当然コンバージョンもカウントされません。

まとめ

以上がコンバージョンが反映されない場合の主な原因です。
他にも細かい原因はありますが、
問題が発生したらまずはこの4点を確認してみてください。