GoogleAnalyticsには2種類のショートカットがあった!?

無料のアクセス解析ツールとしては圧倒的に人気No.1と言ってもよいGoogleAnalytics。このブログをご覧の方の中にも、GoogleAnalyticsを自分のサイトに入れて使っているという方は多いのではないでしょうか。

ただ、GoogleAnalyticsは目的のデータを探すだけで一苦労、という方もいらっしゃることかと思います。

そこで今回は、GoogleAnalyticsのショートカットを使った時短テクニックをご紹介します。

 

■キーボードショートカット

GoogleAnalyticsには意外と知られていないショートカットがあります。

GoogleAnalyticsのレポート閲覧画面で「Shift + /」を押してみてください。(「/」は「?」の書いてあるキーです。)

すると、ショートカットの一覧が出てきます。

 

この中でよく使うのは

  • d→t:本日のデータ
  • d→y:昨日のデータ
  • d→w:先週のデータ
  • d→m:先月のデータ

です。

これを知っているだけで、いちいち右上の期間選択を押さなくてよくなるので、かなり時間の短縮になります。

 

 

■レポートショートカット

必要なデータを見るために、毎回同じ項目でセカンダリディメンションやセグメントを設定していませんか?一度そのデータを見たときにページの上部の方にある「ショートカット」のボタンを押してみましょう。

その設定が保存され、同じレポートにすぐにアクセスできるようになります。

 

 

この2つのショートカットを知っていると、作業時間が短縮できますので、その分データを分析する時間を長く取ることができます。単純作業はどんどん効率化してしまいましょう。

いまさらタグマネージャーって何?とは聞けない人へ

最近よく耳にするタグマネージャー。日本でも、2012年10月にGoogleから、2013年10月にYahoo!から提供が開始され利用が広がってきていますが、まだ使ったことのない方も多いと思います。

ただ、何となく乗り遅れた気がしていまさら「タグマネージャーって何?」とは聞けない雰囲気を感じている方もいるのではないでしょうか。

今回は、タグマネージャーの導入方法よりも前に知っておくべき、タグマネージャーの概念についてご説明します。

 

■タグマネージャーとは?

その名の通り、「タグ」を「管理(マネジメント)」するものです。「タグ」と聞くといろいろなものが思い浮かぶと思いますが、タグマネージャーで管理できるのはGoogleAnalyticsのタグやリスティング広告のコンバージョンタグといった、サイト内に埋め込んでデータを計測したり、広告配信のためのCookieをユーザーにつけるためのタグなどを管理することができます。

「タイトルタグ」や「メタタグ」は管理できません。

 

■どんなメリットがあるの?

新しいアクセス解析ツールや広告の成果計測用のタグを埋め込む際、通常は広告管理者とシステム運用者のやり取りが発生し、場合によってはかなりのタイムロスが生じることがあります。

タグマネージャーが入っていると、広告管理者のみで作業が完結できるため、スピードがかなり速くなります。

また、タグマネージャーでは細かくタグの発火条件(タグが読み込まれるための条件)を指定できるため、例えばリマーケティングタグでも「特定の流入元からのユーザーのみを追いかける」など、高度な設定ができるようになります。

 

■使うときの注意点は?

他のタグの導入時と同じですが、ページとの相性が悪いと上手く動作しなかったり、ページ自体が表示できなくなる可能性があります。そのため、導入の際には十分にテストをしてからにしましょう。

理想は、テスト環境を構築し、そこで試してから導入することです。

 

 

このようにタグマネージャーは設定方法を間違えるとリスクもありますが、上手く使えばメリットがたくさんあります。

是非上手く使って、広告の運用やアクセス解析に役立てていきましょう。

A/Bテストで出た結果に意味があるのか統計的に確かめる方法

リスティング広告やランディングページのリニューアルでテストをして、クリック率や直帰率で差が出たときに、その差が意味のある差なのか、ただの誤差なのか、判断に迷うことも多いと思います。

特にあまりデータの母数が多くないとなおさらです。

 

そんなときでも、統計の考え方をざっくりとでも理解していれば正しいジャッジをすることができます。ここでは難しい計算を使わなくても、ツールを使ってできる統計的な計算方法についてご紹介します。

 

 

2群の母比率の差の検定

 

例えば、2つのパターンのページを50%ずつの比率で出し分けてどちらの直帰率が低いかを確かめる場合を考えてみます。

【例】

  • パターンA:表示500回、直帰率50%
  • パターンB:表示500回、直帰率55%

 

この場合は「対応のない2群の母比率の差の検定」を行うのですが、名称を覚える必要はありません。

 

以下のサイトにアクセスし、「対応のないデータ」の入力欄にデータを入力していきましょう。

統計WEB

入力の際の注意点として、「割合」ではなく「実数」を入力するので、Aの被験者は500人、該当者は250人、Bの被験者も500人、該当者は275人となります。

ここまで入力できたら「計算」と押してみましょう。

すると、「両側P値」に「0.1134」と表示されるはずです。一般的にはこのP値が5%以下になったときに統計的に有意差があると言われ、データの差異は誤差ではないと判断されます。

この場合は0.1134となり5%以上なので、有意差があるとは言えない、という結果になります。

 

では、有意差を出すにはどうすればよいのでしょうか。

仮に同じ直帰率でもデータの母数がそれぞれ1000まで伸びるとP値は0.0252となり、この場合は有意差がある、と判断されます。

つまり、テストの期間を延ばすことで母数が増え、有意差が判断しやすくなるのです。

 

もちろん、この5%というのはあくまでも統計的な目安であり、「2つのデータが同じである確率が5%以下なら有意と言ってよい」と決まっているだけです。もちろんテストをやる目的は様々かと思いますので、目的によっては有意差の基準を甘くしてでも判断のスピードを上げることが重要な場合もあるでしょう。

あくまでも目安としてとらえることが大切だと思います。

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リスティング広告担当者が知っておくべきエクセルショートカット

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リスティング広告とエクセルは切っても切れない関係にあります。リスティング広告というのはデータの塊なので、大規模アカウントになればなるほど管理画面だけで全てのデータを把握することは難しく、レポートをダウンロードしてきてエクセルで処理する、ということが必須になります。エクセルでのデータ処理は慣れていない方にとっては非常に難しく思えるでしょうが、慣れてさえしまえばとても簡単にデータを分析し、運用に活かしていくことができるのです。

今回は一般的なショートカットは割愛するので、気になる方はマイクロソフト公式サイトなどでご確認ください。

※ここで紹介するショートカットや関数はエクセルのバージョンによっては使えないこともあります。

 

■ショートカット

【書式関連】

以下のものはレポートの体裁を整えるときによく使用します。

 

・ctrl+1

セルの書式設定。全般の設定を行うことができます。細かい表示形式や罫線の設定をしたい場合に使いましょう。

 

・ctrl+shift+1

数字の入ったセルにカンマ区切りをつけます。

例:「12345」→「12,345」

 

・ctrl+shift+3

数字や日付の入ったセルを「年/月/日」に変更します。

例:「9月30日」→「2014/9/30」、「41912」→「2014/9/30」

 

・ctrl+shift+4

数字の入ったセルに「¥」とカンマ区切りをつけます。「4」のキーには「$」が入っていますが、日本の環境では「¥」になります。

例:「12345」→「¥12,345」

 

・ctrl+shift+5

数字の入ったセルを「%」表記に変更します。「5」のキーに「%」が入っているので分かりやすいですね。

例:「0.01」→「1%」

 

【セルの移動】

・ctrl+↑→↓←

データの入っている1番端のセルまで移動します。

 

・ctrl+g

ジャンプをすることができます。ctrl+gを押した後の「セルを選択」を押すと、「空白セル」のみを全て選択することもできるので、これで空白セル全てに「-」を入れることもできます。

 

これらを知っているのと知らないのとでは作業スピードに雲泥の差が生まれます。できることなら頭を使うための時間を長く確保するために、単純作業はどんどん効率化してしまいましょう。

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リスティング広告を考えるときに最も大切なこと

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リスティング広告の運用をするにはある程度知識と経験が必要ですが、最近ではインターネット上でもたくさんの記事が公開されているので、困ったら検索すれば何とかなるようになってきました。

例えば

「キーワードのマッチタイプってどうしたらいいの?」
「広告文のタイトルにはどんな言葉を入れればいいの?」
「キャンペーンとグループはどんな風に分ければいいの?」

などなど…

疑問は尽きないと思いますが、ほとんどのことはどこかの誰かが解説してくれていますので、困ることは少なくなってきました。
(かく言う私自身も、助けられることも多いですが。)

ただ、そういったアドバイスや細かいテクニックに頼る前に、一度考えてみてほしい原則があります。

それは、「リスティング広告は一体、誰のためのものなのか?」ということです。
ここではリスティング広告に関わる人を4種類挙げていきますので、それぞれにとって「良いリスティング広告」とは何なのか、改めて考えてみましょう。

 

(1) 広告主

言うまでもなく、リスティング広告は商品やサービスをアピールしたい、多くの人に知ってほしいと思う広告主がいて初めて成立します。この広告主にとって「良い広告」とは、当然ながら「より多くの人に見てもらえて、より多くの人にクリックしてもらえて、より多くの売上が上がる広告」です。

 

(2) 広告代理店

広告代理店にとっての「良い広告」とは、まず第一に広告主の利益につながる広告だと思います。そのため、当然ながら広告主にとっての良い広告とほぼイコールになることが多いです。そしてもう1つの条件が、「管理しやすい広告」ということになるでしょうか。

 

(3) ユーザー

当然ですが、広告は見てくれる人がいなければ出しても意味がありません。リスティング広告は「ユーザーが検索したときに表示される広告」なので、ユーザーが探したいものがすぐに見つかる広告こそ、「良い広告」と言えるでしょう。

 

(4) 媒体

Yahoo!やGoogleにとっては、「リスティング広告」はメインの収入源です。そのため、「高い金額でたくさんクリックされる広告」、そしてユーザーが再び検索エンジンを使ってくれるように良い体験を提供できる広告が彼らにとっての良い広告です。

 

 

リスティング広告に関わる人は、この4パターンだと思います。それぞれにとって良い広告とは何かを考えていくと、条件が絞られてきます。

全てに共通することは、

・クリック率が高い

・コンバージョン率が高い

ですね。

 

この原則を押さえて考えていけば、リスティング広告の運用に困ったときにも迷わず運用していけると思います。